加藤保憲
プラネアール笹塚
久しぶりに、実に久しぶりに、プラネアール笹塚で撮影ができそうな週末。
さて、誰を連れて行こう。
・・・考えるまでもなく、ワタシはRingdoll・Dracula-Style Bの加藤保憲を選んでいた。
しばらくぶりに抱えるドールの入ったバッグの重いこと、重いこと。
少々混み合った電車の中で、邪魔にならないよう、そして、加藤が傷つかないよう、
しっかりとホールド。
肩には、カメラと三脚、そしてライトの入ったリュックが、これまたズシリと
食い込んでいる。
車中では、皆さんスマートフォンを眺めているが、ワタシはカバンから、
それを取り出すこともできず、ひたすら車窓の風景を見ていた。
そんな、加藤との道行き。
無事、スタジオに到着し、地下へ。
嗚呼、冬の地下廃墟は、寒い。
寒さに震えながら、まずは洞窟風背景で、セッティングを開始。
思い返してみれば、マントを羽織っていない姿を撮ったことがなかった。
よし、マントを着せないで撮ってみよう。
マントを着せるのが、めんどくさいからじゃないぜ!

スラリとして、若々しい加藤の姿が、そこにはあった。
この軍服を着せると、そうでなくとも若々しい印象になるが、
マントを羽織っていないと、一層若さが際立って、初々しい若き将校という風情になる。
一変して、最地下の廃墟スペースで、マントを肩にかけて座らせると、
一気に威厳が加わった。
マントのデザインも相まって、妖しさと威圧感が、加藤の身を包み、
魔人の様相を呈する。
見慣れた筈の赤い瞳が、禍々しさを加速させた。
ワタシは夢中でシャッターをきった。
そして、気がつけば大量の写真が生み出されていた。
というわけで、2回に分けて全てを紹介したいと思う。
一葉にモドル