メフィストフェレス2世、K
ワタシは普段、ドール達は皆箱の中にしまっている。
我が家にドールは大勢いるが、ドールに囲まれて生活しているわけではないのだ。
どちらかというと、積み上げられた箱の下で生活している。
・・・夢無いな。
メフィストの撮影をして、Kの撮影をして。
ワタシとしては珍しく、二人を箱から出したままにしていた。
そう。二人をいよいよ引き合わせるために。
いそいそと、ベランダに撮影用のスペースをセットして、二人を並べた。
並べた、のだが。
二人が思うように動いてくれない。
どうしたって、自然と、こういうことになってしまうのだ。

違う、違う、そうじゃないの。
ワタシの頭の中には、Kは過去の辛い男性経験から、なかなかメフィストを受け入れられず、
メフィストは焦れながらも、Kが心を開くのを、じっと待っている・・・という構図が
思い浮かんでいたのだが。
どう動かそうとしても、どんなにあがいても、二人は自然と寄り添って、熱く見つめ合って
しまうのだ。
メフィストの視線が、どこまでも優しく、Kを包み込んでいるのは、まあ良い。
しかし、だ。
Kが、メフィストに甘えまくるのは、これはどうしたことだ。
「貴方を待っていました」とでも言うように、メフィストを求め、その胸に顔をうずめる、K。
結局、ワタシの方が折れた。
苦しい思いをしてきたKが、唯一自ら求める恋人、メフィストフェレス2世。
それで良いではないか。
だって、二人は、こんなにも惹かれ合っているのだから。
それは、全く予想外の展開だったけれども。
一葉にモドル

