ジーナ
仕事が、ちょっと一段落していたので、ドールを撮りたくて、仕方が無かったのだ。
まぁ、ドールは、普段から、絶賛修羅場中にも撮っているわけだが。
だが、しかーし!
時間はあるのに、ままならない空模様。
「これから、土砂降りの雨が降るゾーーー!」という予報を尻目に、ジーナを連れて、
いつもの公園へ。
誰が何と言おうと、ワシャ、今日はジーナを撮りたい気分なんじゃーーーっっっ!!!
最初は晴れていたけれど。
急加速的に暗くなっていく、空。
ああ、もう、折角手に入れたレフ板も、その意味をなさないではないか。
だが、撮る。
雨が降り出すまでの勝負だっっっ!!!

「ねぇ?雨が降り出しそうだけど、大丈夫?」とでも言うように、小首を傾げているジーナが
とても可愛い。
小さく、可憐な花も、良く似合っている。
「さて、では、写真はこれぐらいにして、おうちに帰りましょうか、ジーナさん」と、
ジーナを箱に戻したところで、ポツリポツリと雨が降ってきた。
家に着いた途端に、激しさを増す雨。
予報通りに、土砂降りの雨になった。
雨が降る前に、間に合って良かったな、と。
暖かい珈琲を飲みながら、ワタシは窓を伝っては流れていく雨の雫を見ていた。
一葉にモドル