珠世
12月23日。
それは、天皇誕生日であるが、気分はクリスマスなのだ。
クリスマス真っ盛りなのだ。
クリスマスイブイブなのだ。
その日ワタシは、にこさん主催のドール撮影会で、アンティークショップ・PIIKAさんに赴いた。
PIIKAさんにお邪魔するのは、2回目。
素敵な木の扉を開けば、ほら、そこは、仄暗く、ひっそりとした隠れ家。
にこさんとのお約束で、この日は、珠世さんを連れて行った。
そろそろ見慣れてきた赤いドレスが、クリスマスムードにぴったりである。
まずは、ベッドの上に置かれている、クマさん達と戯れた。
なんだか、珠世さんの目がキラキラと輝いている。
クマが気に入ったのだろうか。
そして。
にこさんが連れて来て下さった、プリシラさんとのご対面。
同じ、DEAR MINEのドールだ。
更に言えば、同じ猫でもある。
それで、この違い。
小柄だが、随分と目の大きな、お嬢さんなのである。
髪型が、とても可愛らしい。
お洋服も、流石のにこさんのセンスで、とても素敵だ。
大きさも、お顔の雰囲気も全然違う2人だが、仲良く語らうことができて、とても嬉しい。
にこさん、どうもありがとう。
お店の片隅に、猫の形をした瓶が置いてあったので、それも一緒に写真に撮っておいた。
まさに、猫づくし。

この日の珠世さんは、いつになく、ニコニコと元気な笑顔を見せてくれた。
それは、いつも見ているワタシにしかわからない差なのかもしれないが、
少なくとも、ワタシの目にはそう映った。
珠世さんも、クリスマス気分だったのだろうか。
プリシラさんに会えたことが、嬉しかったのだろうか。
いつもより、はしゃいだ表情を浮かべる珠世さんに、驚きを覚えると同時に、
嬉しさも感じていた。
一葉にモドル