チェルシー
ワタシは、キンエノコログサという秋の草が好きだ。
草の先生・くさのきよみさんに教えて頂いて、とても好きになった。
ところが、2016年の秋には、とうとう巡り会うことができなかった。
けれども。
諦めきれずに、いつもとは違う河川敷に行ってみた。
お供に連れて行ったのは、チェルシー。
相変わらず、ボーイッシュな森ガールのお洋服を着ている。
そろそろ着替えさせてあげたい気もするが、このお洋服も気に入っているし、
ヘッドを外してシャツを脱がせるのが、ちょっと面倒、というのもある。
そんな、森ガールなチェルシーを、夕陽に包まれた河川敷の原っぱへ。
日暮れ時の、秋の日差しは美しく、チェルシーを彩ってくれた。
どこかノスタルジックな、情緒のある風景に、チェルシーは、ごく自然に溶け込んでいた。
少しだけ、寂しそうな顔を見せながら。

結局、キンエノコログサは見つけられなかったけれど、秋の野原に広がる草に夕陽が映えて、
とても美しい光景を見ることができた。
多忙だった秋。
写真を撮りに行くのもままならなかったが、少しだけ秋の風情に触れられた日。
一葉にモドル