チェルシー
チェルシーを迎えた翌日も、ワタシはチェルシーの写真を撮っていた。
まだ、とても寂しそうな顔をしている。
前の、おうちが恋しいのだろうか。
それが。
ふわりとレースの布をかけて、ちょっとしたおめかしをし、写真を撮り始めたら、
ガラリと表情が変わった。
なんだか、ちょっと嬉しそうなのである。
暗く陰影をつけた写真でも、表情が柔らかい。

単に、ワタシがチェルシーの撮影に慣れて、コツを掴んだ、というだけのことなのかも
しれないが、不思議なものだなと思った。
案外、チェルシーの方でも、ワタシに慣れてきてくれたのではないだろうか。
いや、レースでおめかしをしたのが、嬉しかったのかな。
ドールを撮っていると、こういうこともある。
一葉にモドル