加藤保憲
STUDIO CROWN
唐突な告白。
ワタシは『帝都物語』の加藤保憲が、好きで好きで好きで、そりゃもう好きで、仕方がない。
好きなキャラクターは多々あれど、加藤保憲は、割と常に心の片隅に存在していて、
隙あらば、躍り出て来ようとしている。
その度に、「あああ、加藤っっっ!」と雄叫びを上げざるを得ないワタシは、
相当、加藤保憲に毒されている。
イカれている、と言った方が適切かもしれない。
そんなワタシが。
ドール沼にハマって、海外ドールというものがあることを知って、海外ドールを扱っている
お店のHPを見た瞬間。
とあるドールの写真に、ドキンと胸が高鳴った。
・・・加藤だ。
加藤保憲、と言えば、嶋田久作さんが演じた加藤が、それはもう秀逸で、
原作者の荒俣宏先生が、映画公開後に、小説の加藤の描写を、嶋田久作さんのイメージで
書き直してしまった程に、イメージ通りである。
ワタシも、無論、嶋田久作さんの加藤が大好きだ。
しかし、ワタシが見つけたドールは、嶋田久作さんのイメージとは、かけ離れている。
それでも、ワタシの目には、加藤保憲にしか見えなかった。
小説で挿絵を描かれた、天野喜孝さんの加藤に近いイメージ・・とでも言えばいいだろうか。
とにかく、ワタシの頭の中の加藤保憲が、具現化されて、そこにいた。
とはいえ、ポン!とお迎えするような金額ではないのだ。
何日も迷いに迷って、お迎えすることを決意したのが、2016年の3月のこと。
注文をすると、「お届けまでは半年かかる」とのこと。
もどかしい時間の長さではあるが、待てない程ではない。
秋まで、のんびり待つつもりでいた。
ところが、6月も終わろうという頃。
1通のメールが届いた。「発送しました」
秋まで、と思って油断していたワタシは、軽く混乱した。早過ぎる。
メイクのオーダーを忘れたのではないか、と、何度もオーダー内容を確認したり、
来るとなればなったで、海を越えてやって来る加藤が、今どこにいるのか、ヤキモキしたり。
そして、遂に、我が家に加藤が来た。

ゾクゾクする程、想像通りの加藤保憲だ。
ワタシは、もはや、彼の虜である。
一葉にモドル