礼二郎
30歳を過ぎた礼二郎が、膝を出していたのが忍びなくて、
軍服のズボンをそのまま流用させて頂くことにした。
うん、やっとマシになったね。
小説の榎木津礼二郎には、木場修太郎という幼馴染がいる。
大人になって、エノさんは探偵に、木場は刑事になった。
で、まぁ、この二人がだな。
会えば、お互いに容赦無い憎まれ口を叩き合っているわけだ。
おまけに、殴り合いまでする。
いきなりエノさんと木場が殴り合いを始めたことに、びっくりした鳥口という青年に
エノさんが放った一言は、こうだ。
「わははトリちゃん。僕とこの馬鹿修は、今まで挨拶代わりに何千回となく
闘って来たのだ。さっきのも、こんにちはと云う意味だ!」
綺麗な顔をしているのに、武闘派・・というより乱暴で素っ頓狂なエノさん。
そのギャップが、まぁ、たまらんわけですな。
そんなエノさんの木場修への挨拶と、シリアスな表情を撮っておいた。
顔はシリアスだけれど、たぶん、
「相変わらず、四角いな!木場修!危うく炬燵と間違えるところだったゾ!」
とか、言ってるのだと思う。

「礼ちゃん」「修ちゃん」と呼び合っていた幼い頃からの友人だからこそ、
分かり合えるものがあって、遠慮なんてものは要らなくて。
そんな二人の関係が、変な意味ではなく、とても良いと思う。
一葉にモドル