多摩川
正月休みのさなか。
録画しておいた『下町ロケット』の最終回を、ようやく観て、
そのテンションのままに、佃製作所を見に行った。
正確には、佃製作所として、ドラマでロケに使われた工場を見に行った。
よく晴れた暖かい冬の日。
川沿いを走る、気持ちの良いサイクリング。
あまりに暖かいので、タンポポが綿毛になっている。春遠からじ、だ。
喉が乾いたので、佃製作所の近くにある自動販売機地帯で、缶ジュースをゴクゴク。
ビールケースを伏せた椅子が置いてある。粋なはからいだ。
大和屋酒店さんの、ご好意である。
そして、佃製作所。
そーそーそー、これこれこれ。
あーでもないこーでもない、と粘着して撮っている間に、3人ぐらいの人が
スマートフォンでササッと撮影して去って行った。
ちょっと待って、そんなにアッサリでいいの!?
もっと、こう、じっとりと粘っていかなくていいの!?
佃製作所をしこたま撮って、夕方の河原に降り立った。
あー、いい日差しだ。いい時間だ。
そして、徐々に暮れていく空を背景にした、木樹の枝が描く軌跡に魅了された。
天然のアートだ。
枝の描く絵画だ。
草も木も、何もてらわずに、ただ天に向かって枝を伸ばしているだけなのに、
その形の美しいこと。
久々に、地面に這いつくばって、写真を撮ってしまった。

名前はわからないが、河原に、ゾワゾワと生えている、イネ科の植物が好きで困る。
たまにススキと間違えている。
たまに米がなっているんじゃないかと疑っている。
一葉にモドル