Kodak Super Gold 400
アナタは「川崎」と聞くと、何を思い浮かべるだろうか。
工場、飲み屋の立ち並ぶ歓楽街、うらぶれた路地・・・
そんなところではないだろうか。
アタシも、似たり寄ったりだ。
むしろ、そういうものを撮りたくなったら、川崎へ・・・そんな風に思っていた。
いやいや、しかし。
映画館がある「ラ・チッタデッラ」の辺りをご存知だろうか。
まるで外国のような佇まいの一画。
洒落た店が軒を連ね、人々がゆったりと時を過ごしている。
それはまるで、テーマパークのような街。
「川崎は、うらぶれた街」というイメージで訪れたら、ちょっと拍子抜けする眺めだ。
こんなはずじゃなかった。
でも、がっかりすることはない。
洒落た石畳を踏んで、ひょいと路地を曲がれば、うらぶれた路地が横たわっている。
寂れた建物、怪しげな店。
全く期待を裏切らない眺めが隠れている。
明と暗が混在する、混沌とした街。それが今の川崎。
その雰囲気が、アタシは好きだ。

川崎駅の周辺は、小綺麗なショッピングモールができたりして、街の雰囲気も、人の流れも、
随分変わったが、川崎らしい、ちょっと危険で怪しげな部分も、残しておいて欲しいと思う。
一葉にモドル

