2014年04月04日

鮫洲商店街の寂れっぷりに興奮す

Olympus OM10
Fuji Velvia 100F


鮫洲。
速さを誇る京急線で、急行の停まらない駅。
トーキョートミンにとっては、運転免許の更新で訪れるだけの街だ。

その度に気になっていた。
駅前の時代がかった代書屋。こんなものを今時利用する人がいるのだろうか。
なんだか、とてつもない過去の遺物を見ているような気分になっていた。

歩いてみるか。

土曜日の昼下がり。アタシは鮫洲に赴いた。
駅を出る。あるある、代書屋がある。当然のことながら、週末は閉まっているが、確かにある。
ああ、タイムスリップだ。

それだけで、頭がグニグニになりかけながら、商店街に出る。
駅前の路地を抜けて、左右に走る通りが、いきなり鮫洲商店街だ。

・・・ここ、本当に商店街か?

店感が無い。無さ過ぎる。
いや、ちらほらと店はあるのだが、この通りを商店街と呼んでいいのだろうか。
そんな思いが頭をもたげる程に、閑散としている。

古い軒先。ヤれた感じの店先。
町工場の前で、おじさんが作業をしている。青いつなぎがお洒落だ。
「写真を撮ってもいいですか〜?」
「いいよぉ。え?いやいや、俺はいいよ。わぁ、恥ずかしいなぁ」
そう言って、駆け込む様に、工場の奥に引っ込んでしまった。シャイだ。

シャイなおじさんの青いつなぎを撮れず、残念な思いを引きずって、商店街を進む。
やっぱり、どうも、店感が無い。
しかし、街灯に「鮫洲商店街」という看板が出ているから、ここは商店街なんだ。

天ぷら・うなぎ・そば、と三拍子揃った店を発見。
穴子天丼に惹かれるが、まだ仕度中。

朽ちかけた家に心を躍らせ、大工道具を売っている店先の刷毛に魅せられ、ずんずん進む。
左右の軒並みは古い。
わざわざ目を皿のようにして探さなくても、次々と風情のある建物が現れる。
あっちも、こっちも。街はのんびりしているのに、アタシは忙しい。
あんまり夢中になっていたので、隙間を撮って、振り返り様、電柱に激突してしまった。
落ち着いて欲しい。

朽ち果てた看板があった。
もはや、何が書いてあったのかすら判然としない。
辛うじて、TELという文字だけが読めた。

商店街を歩いていると、隙間のような路地の入り口に、「稲荷神社はこちら」と書かれた札に
ポロポロと出会う。
路地裏に、幾つも稲荷神社が隠れているようだ。

・・・行ってみようか。

札を頼りに、路地に潜り込む。
狭い。だが、ナイス路地だ。立ち並ぶ家も、ナイス。
奥には、子連れのお稲荷様が、ひっそりと鎮座していた。


ombana18.jpg


人通りも少なく、実にのんびりした鮫洲商店街。
「ここがすごいですよ!」という目玉は無いが、街自体の寂れっぷりが、たまらない。
ぶらっと散歩をしてみるのも、悪くはない。


一葉にモドル
posted by ツバキ アキラ at 20:53| Comment(0) | フィルムカメラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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