友人と神楽坂へ遊びに行った。
あまりに小粋な街と路地裏に興奮して、アルバム1つにはまとめきれなかった。
「まぁ、普通に情緒のある街なんだろうな」と思って行った自分を大いに恥じる。
「うを徳」さんを眺めた後は、粋な黒塀を眺めながら、本多横丁に入った。
この通りは、洒落た店が多い。
と、思う間もなく、1本目の角を曲がると、そこは、かくれんぼ横丁。
曲がりくねった道で、かくれんぼでもしていたかのように、次々と店が現れる。
ついでに、古い扇風機もかくれんぼしていた。
くねくねと歩いて、再び本多横丁へ。
オシャレな店先が可愛らしい。
「はじめの一歩」という店は、にんにく料理の店だろうか。
ボクシングとは、たぶん関係ない。
本多横丁を通り抜けると、神楽坂に出る。
通りを渡って、神楽坂仲通りの向かいの道に入ると、階段の路地が出現した。
ここも風情があって、なかなかよろしい。
うろついていたら、お風呂屋さんを発見。
そして、コインランドリーに心を奪われた。何故、ここまで来て、コインランドリー。
この界隈は、しっとりとした情緒漂う路地裏というよりも、生活感があって、
ちょっと寂れた感じが、たまらない。
店先にいらした、牛乳屋さんのご主人に「写真を撮ってもいいですか?」と尋ねたら、
「こんなとこ撮っても、面白くないよ〜」と、照れる、照れる。
いやいや、古びた感じが、とてもいいですよ。
神楽坂に面した器屋さんの店先には、レトロな玩具が並んでいた。
なんだかワクワクする。
だいぶ土地勘もできてきて、どの通りがどこにあるかは、大体把握できるようになったところで、
散歩は終了。
散歩を楽しんだ後は、まんじゅうカフェ「むぎ丸」さんで一服。
ここがまた、良い雰囲気の店だった。
小さな店だが、お客さんがひっきりなしに入ってくる。
甘さ控えめで、もっちりした食感のまんじゅうが、大層旨い。
友人と二人、のんびりと雰囲気に浸りながら、語らいに華を咲かせた。
150枚ぐらい撮った写真を厳選したつもりだが、80枚までしか絞れなかった。
迷路のように入り組んだ路地裏には、人を魅了して止まない何かがある。
アタシも、すっかり骨抜きにされてしまった。
神楽坂、いいですよ。
一葉にモドル

