AGFA CT PRECISA 100
2014年3月2日。
1968年11月1日の開園から、約45年に渡って、地元の人々に愛されてきた
蒲田東急プラザ屋上遊園地が、終焉の日を迎えた。
プラザのリニューアルに伴って、営業が終了することになったのだ。
当日は、朝から冷たい雨が降っていた。
にも関わらず、沢山の人が別れを惜しみに訪れていた。
テレビ局の取材も来ている。
屋上遊園地、一番の目玉である屋上観覧車は、数日前から無料開放されていたが、
残念ながら、この日はイベントのため、16:00からの開放だった。
午前中に行ったアタシは、乗れなかった。無念である。
都内に1基だけ残された、屋上観覧車。
その姿も、今日で見納めだ。
屋上遊園地には、ディズニーランドなどのような大型遊園地では味わえない、優しい良さがある。
子供の頃に連れられて行った思い出は、大型遊園地のそれよりも、濃いものなのかもしれない。
小さな空間に、ぎゅっと凝縮された楽しさは、家族の思い出と共に、忘れることのできないものだ。
懐かしい気持ちが、込み上げてくる。
どう撮っても、人の姿が入ってしまうので、どうしようか逡巡したが、アタシは思い切って
シャッターをきった。
今日は、記録写真でいい。
この姿を留めておきたい。

16:00の観覧車開放後は、屋上から4Fまで、長蛇の列ができたそうだ。
蒲田東急プラザでは、リニューアル後の屋上遊園地の存続を検討中とのこと。
できることなら、残して欲しいと思う。
それまで、しばしのお別れを。さよなら。また会う日まで。
一葉にモドル