2014年2月8日。
東京に大雪が降った。
前日にマボロシさんと話をしていた、アタシ。
「明日、雪ですってね」
「仕事休みになりました」
「アタシもです」
「雪と言えば、パトレイバー2ですよね〜」
「雪の国会議事堂とか撮りたいですね、あのシーン!」
「行きたい!」
「・・・行きますか?」
写真バカ二人の話がまとまった。
そうだ、パトレイバー2『Tokyo War』の世界を撮りに行こう。
午前中。起きたら、既に白銀の世界が広がっていた。
まだ電車が動いているのを良いことに、桜田門を目指す我等。
地下鉄の駅を出たら、雪に煙った国会議事堂が、其処にあった。
映画で観た、その姿さながらに、其処にあった。
なんという眺めだ。
なんという所に来てしまったのだ。
翌日に東京都知事選を控えていたからか、警察車両が何台か停まっている。
否が応でも、気分が盛り上がる。
過酷過ぎる程の天候だが、この眺めは、今日という日でなければ見られない。
吹きすさぶ雪の中、風に傘を取られながら、カメラにタオルを巻きつけて、我々は懸命に撮った。
押井守監督の色。映画の色。
青味の出るホワイトバランスで、緑を強くして、彩度をこれでもかと落とした。
レンズには、フォグフィルター。
降る雪が写っているのは、内蔵フラッシュを焚いた。
グッと絞って、撮っている。
国会議事堂を撮るだけ撮って、ついでに警視庁も撮りに行った。
うおお、警視庁だ。
後藤喜一隊長が「遅過ぎた、と言ってるんだ!」と叫んでいる怒声が聴こえる。
・・・幻聴だ。
目の前の桜田門も、雪に覆われて、まるで桜田門外の変だった。
血に染まって、倒れている井伊直弼が見えるようだ。
・・・幻覚だ。
傘にも、コートにも、ずっしりと雪が降り積もった。
それでも、我々は、最後までカメラを手離さなかった。
一葉にモドル

