スカイツリーが、もてはやされている。
皆々様が、スカイツリーを崇め奉っている。
しかし、我が街からは、スカイツリーは遠いのだ。
遠いから、全くの他人事である。実感が無い。
ああ、スカイツリーね、できたんだってね、ああ、はいはい。
アタシのように、東京のダウンイーストで育った者にとっては、やっぱり東京タワーなのである。
高さが追い越されても、東京タワーがナンバーワン。
それほどに、身近な存在なのだ。
というわけで、急に思い立って、夜の東京タワーを撮りに行った。
浜松町駅から歩いて行って、ビルの間から東京タワーが見えただけで、テンションが上がる。
「おおお、東京タワーだ。東京タワーだぞおおお」
増上寺を抜けて、東京タワーの足下へ辿り着く。
広角レンズで、ズバババーンと、舐めるように撮った。おおお。
更に、脚の真下に入ってみる。
いきなり感動した。
鉄骨の重なりが、すごく綺麗だ。なんてこったい。なんて骨体。
望遠レンズに替えて、部分的に見てみたら、もっと感動してしまった。
機械的な構造が、むちゃくちゃ近未来的で、オシャレなのである。
なんて、なんて、カッコイイんだ!!!
増上寺から見る東京タワーも、乙なものだった。
夜だ。寺の本堂が闇に呑まれてしまっていたので、うまいこと写真にはおさめられなかったが、
夕方なら、きっと、ものすごくカッコイイ写真になると思う。くぅ〜っ。
スカイツリーもいいけど、東京タワーもね。

一葉にモドル