2013年10月22日

堆積するゴミ 〜団地廃墟〜

Nikon D7000


友人が少々興奮気味に言った。「近所に味のある、団地の廃墟を見つけた」と。
ちょいと撮った写真を見せて貰った。
見事に朽ちている。

聞けば、既に取り壊しの旨を告げる看板が立っているとか。
フェンスで囲まれて、立ち入り禁止になるのも、時間の問題だ。
廃墟は、ナマモノである。
いつ無くなっても、おかしくないが、無くなっては、面白くない。
行きたかったのに〜、と地団駄踏んでも、後の祭り、なのである。

そうなる前に、行ってきた。

教えて貰った道を歩いて行くと、いきなり、いい具合に寂れた建物が目に飛び込んで来る。
ここか。
すぐさまカメラを取り出して、臨戦態勢に突入。
友人が来るのを待たずに、撮影開始。
ガツンと剥がれて、空洞になった穴の中から、次々と鳩が出てくる。・・・マジックかい。

ゴミの山を見つけた。
かつての住人が置いて行ったものもあるのだろうが、ほとんどが不法投棄だと思われる。
勝手に捨ててっちゃ、いかんだろ。

この日は、もう二度とお目にかかれないかもしれない貴重な物件なので、RAWで撮った。
何を隠そう、RAWで撮るのは、初めてである。
Nikonは、RAWで撮ると、多重露光ができる。
ゴミの山にゴミを重ねてみた。
我ながら、折角の機能を、つまらないことに使っている、と思う。

友人と合流して、団地内を探検する。
どれぐらい放置されていたものか、はたまた人が住んでいた頃から、こんな具合だったのか、
ボロボロに風化している。

先を歩いていた友人が、ギョっとした表情で、とある扉を指差した。
・・・細くドアが開いている。
こ、これは、誘われているのか?試されているのか?
そーっとドアを開けてみる。中には、人の気配は無い。
閉店したスナックだった。
暗く、埃臭い店内には、つい昨日まで営業していたような雰囲気が残されている。
洗ったグラスが伏せてあり、奥には食器が水切りカゴの中に入ったまま置いてある。
なんだか不気味だった。

再び外を探検。
何故か、ボウリングの玉が道端に転がっている。
水の溜ったバケツが置いてあったので、中を覗いたら、缶切りが沈んでいた。
シュールである。

団地の部屋には、さすがに入ろうとも思わなかったし、入ることもできないのだろうが、
ドアのガラスから中が見えた。
部屋はガランとして、何も無い。
かつては、ここで誰かが暮らしていたのかと思うと、ちょっと切ない。

いやぁ、実に風情のある廃墟であった。

でも、団地にいる間中、指の関節と背中が無性に痒かった。
あちこちに、変な虫も居た。
あーゆー所に行くには、肌を露出しない、きったねー服で行くに限る。

廃墟に赴くには、覚悟と装備が必要だと知った。


fkbana24.jpg


一葉にモドル
posted by ツバキ アキラ at 01:51| Comment(0) | デジタル一眼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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