2013年10月09日

新金貨物鉄道を歩く

Nikon D7000


新小岩から金町まで。
新金貨物鉄道沿いに歩いた午後。
ほんの4kmぐらいとナメてかかったことを反省した。歩いた、歩いた。疲れた。疲れきった。

まず、新小岩で電車を降りて、貨物の線路に出会うまでが、長かったのだ。
まだか〜!と、何度も地図をひっくり返すアタシ。

めでたく線路と巡り会ってからは、線路・電柱・鉄塔のエンドレスループ。
だが、そこが侮れないのが、新金貨物鉄道のイイ所。
必ずしも、道が線路に沿っていないので、ちょっとした探検を楽しめる。

新中川の土手を登って、鉄橋を眺めていたら、猫が居た。
いきなりのニンゲンの出現に、早くも及び腰である。
「あ、いや、怪しい者ではありません。ちょっと写真を撮らせて下さい」
と、手で制し、カメラを向ける。とても迷惑そうだ。
1枚だけ撮って振り返ると、もう1匹居た。アタシャ驚いた。猫は驚いていなかった。
ちょっとしたニャアニャア地帯だったのだ。

ニャアニャア地帯を抜け、新中川を渡った所から、長い長い散歩が始まった。
線路と住宅街が並走する道路を、ただただ、ひたすら歩く。
線路沿いの電柱が、タマラナイ。
住宅街の鄙びた雰囲気が、タマラナイ。
結局、タマラナイ。イイ、とてもイイ。
懐かしいような町並を切り取りつつ、ガンガン歩く。
たまに、横っちょの路地に侵入しつつ、ズンズン歩く。
途中、風呂屋の煙突がイイ感じだったので、路地に入って写真を撮っていたら、犬に吠えられた。
「あ、いや、その、あそこのね、風呂屋のね、煙突がね、撮りたくてね」
しどろもどろになりながら、犬に言い訳をしていたら、家の方にクスリと笑われてしまった。
素敵な奥さんだった。

京成高砂駅の近くには、怪無池(けなしいけ)という、妖怪好きの心をくすぐる名前の池がある。
アタシは、妖怪が好きだ。
到着した頃には、だいぶ日も沈んでいた。
この辺から、アンバーフィルターを外して、写真はモノクロに切り替えた。
夕闇に沈む池は、十分に怪しい。全然、怪無じゃない。
蓮の葉が、うぞぞおおおと池を覆っているのが、これまた怪しい。
本日これより、怪有池と改名することを命じたい。苦しゅうないぞ。何様だ。

怪が有るんだか無いんだかワカラナイ池で遊んでいたら、すっかり日が暮れてしまった。
土地勘の無い地で、夜である。
いよいよ冒険色が強くなってきた。頭の中でレイダースマーチがこだまする。
だが、もう既にアタシの体力が限界だ。
うろつく元気も無くなってきた。
暗い夜道を、トボトボという感じで、金町駅を目指す。
もうじき金町駅、という所で、ガード下に怪しい道を発見。
自転車がビュンビュン走って来る。イノシシ並みの勢いで突進して来る。
ちょっと人が途切れるのを待っていたら、いきなり誰も来なくなった。
都会の無重力地帯に落ち込んだみたいな気分だ。
さっきまでは、自転車がビュンビュン走っていた歩道が、急に暗く沈んで、何とも言えない
雰囲気を醸し出している。ちょっと怖い。恐怖がヒタヒタと忍び寄って来る。
今、背後からカンチョーをかまされたら、びっくりしてハゲそうだ。
まだハゲては困るので、カンチョーをかまされる前に、退散した。ああ、怖かった。

そして、無事、京成金町駅に到着。約3時間かけて、5km歩いた。
いやぁ、歩いた、歩いた。ヘトヘトだ。
重いカメラバッグが、肩にズシっと食い込み、腰にもズンっときた。ずんのやす。ナンダソレ。
結局、一度もレンズ交換をしなかったので、無用の長物となった望遠レンズと広角レンズが空しい。

そして、帰りの電車の中で、気がついた。
3時間も線路沿いを歩いていて、1本の貨物列車も見なかったことに。

ドッと疲れが全身を覆った。


fkbana23.jpg


一葉にモドル
posted by ツバキ アキラ at 23:37| Comment(0) | デジタル一眼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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