Olympus OM10
Fuji Velvia 100F
『東京サイハテ観光』という本で紹介されていた、「木の電柱ロード」という所に行って来た。
埼玉県志木市宗岡である。
東武東上線・志木駅からバスで10分程。
秋ヶ瀬橋のたもとから降りて行くと、それはあった。
広大な河川敷。
それだけで、もう寂しい。なんだか寂しい。
とんでもない僻地へ来てしまったような感覚に陥る。
これがサイハテということか・・・
孤高の哲学者の気分でトボトボ歩いていると、木の電柱ロードは、すぐに見つかった。
もっと、こう、盛大に並んでいるのかと思ったが、ポツンポツンと立っているのが、
これまた寂しい。
しかも、木の電柱を撮っているつもりでサクサク歩いているうちに、気がつけば、
コンクリートの電柱を撮っていた。
あ、木の電柱ロード終わってた。
少し落ち着いて欲しい。
途中、電線にあり得ない程の雀が止まっていて、驚いた。
電線マンも、びっくりだ。
電線音頭を歌って踊っている場合ではない程の、大量の雀。
雀の群れに襲われて、窒息死するかと思いました。そんな妄想。
その前に、今時、電線マンなんぞ、知っている人がいるものか!
ちょいちょい、かっこいいバイクが写っていて、さも単車を転がして行ったかのように
見えるのは、大いなる間違いです。
アタシは、電車とバスに乗って行きました。
誰かのバイクを勝手に撮らせて頂きました。
持ち主は、何処に行ってしまったんだろう。
それにしても、荒涼として寂しい所であった。
今思い出しても、寂しい気分になれるぜ。
フィルムを現像に出して、「確認してクダッサーイ」と見せられた時にも、
あまりの寂しい光景に、茫漠とした気分になったものだ。
寂しい、寂しい、嗚呼寂しい。
あの寂しい場所に、これ以上開発の手が入らないことを祈る。
地上からサイハテが消え失せませんように。
一葉にモドル
2013年10月02日
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